苦手なもの

 

歩き煙草

画質が悪い画像

残り充電量が30%を切った電子機器

剥げたマニキュア

伸び切ったジェルネイル

すぐにほどける靴紐

回線速度が遅いネット環境

片耳しか聞こえなくなったイヤホン

怒られること

理不尽なこと

無意味なLINEのやり取り

延々に通知が来るグループLINE

音をたてながら食べる人

毛玉がついた服をそのまま着る人

傘を地面と平行に持って歩くおじさん

電車の乗車列に横入りしてくるおばさん

電車でビールと柿ピーを広げるサラリーマン

筋肉がすごい男の人

八方美人の女

投稿数1しかないような長ったらしいハッシュタグ

似合ってないマルジェラ足袋

パツパツのチノパン

太った人が身につけるパステルカラーとチュール

3月半ばを過ぎているのにウールコートを着る人

金木犀の香りに敏感な女

時間を守らない人

意思の疎通がとれない人(子供も大人も)

 

など。まだまだある。

 

わたしはたぶん普通よりも苦手なものや人が多すぎて、本当に世の中は生きづらい。嫌な人間だなぁ、ちっちゃいなぁ、と自分でも思うし、色んな人から疎ましく思われてることもわかってるよ。わかっているんだけど、これがわたしという人間なので仕方がない。

もうひとつ、とても苦手なことがあって、それは自分がやりたくないことをやること。みんなそうだと思うんだけど、人一倍それに対する嫌悪感が強い。

 

学生時代、『課題をやるため』『ライブに行くため』それらの資金を稼ぐバイトをするため、そして貴重な睡眠の時間を割いてまで就職活動をする理由がわからなかった。そこまで自分の時間を犠牲にして就きたいと思える仕事もなかった。大学の就職部から2日に1回くらい着信があったけど全部無視。学校の就職率をあげるためにとりあえずでやりたくない就職活動をやって、やりたくもない仕事をしてやるなんてまっぴら御免だ、と。

結果、大学を卒業してからはじめての新年度、4月1日の朝をわたしは渋谷の一蘭でラーメンをすすりながら迎えることになる。最低な新社会人だったと思うし、新社会人と名乗れる土俵にも立てていなかった。

 

そのあと結局なんとなく販売のバイトを1年と少しやってまた後先考えずに退社、2ヶ月フラフラ無職をやって今の職場に就いて今月で半年目。

何度か話しているけど今の仕事は "やりたいことをやるため" のきっかけに過ぎなくて、別に自分の望む理想がはじめから叶うとは思っていないし、キャリアアップのためだと思って納得してやっている。土台が出来上がればいつだってまた転職する気満々。終身雇用なんて言葉をわたしは知らない。

 

でも『新社会人』『新卒』というブランドをもらえるチャンスはどうしたって人生に一度きりしかなくて、そのチャンスを逃すともう二度と手に入らない。それを新卒という形にはこだわってないからと簡単にドブへ捨てたことを反省はしている。後悔はしてないけどね。

やりたくもない就活を嫌々やって、2年前に新卒としてどこかの企業に入社していたら今頃わたしはどんな生活をしていたんだろうな。ふとそんなことを思いながら24歳の春を迎えている。

 

とりあえず今年度一発目の失態は通勤定期を更新するのを忘れて改札を通ってしまったこと。都内までの片道交通費、馬鹿にならないんだってば…

こんな小さいことで落ち込む24歳の春。